「SundaeSwap」とはCardanoブロックチェーンで話題になっているDEXです。
一部のDEXやレンディングなどのDeFiプラットフォームでは、
トークンを預けたり借りたりすると利息に加えてボーナスで独自トークンが貰えます。
この過程を総称して「イールドファーミング」と呼び、
イールドファーミングして得た独自トークンをファームトークンと呼びます。
ファームトークンの市場価値が上昇すると売却益が見込める事から、
イーサリウム・Polygon・Binance Chainでのイールドファーミングを筆頭に近年注目されています。
DEXやイールドファーミングに関しての詳細はこちらの記事をご参照ください。
以下では、SundaeSwapでイールドファーミングしてファームトークンの「SUNDAE」を
貰うまでの手順をご紹介します。
SundaeSwapとウォレットを接続
SundaeSwapにアクセスして「Enter App」を押下します。
「Connect Wallet」を押下します。
ポップアップで表示される画面で、赤枠内のチェックボックスにチェックを入れると
利用規約に同意したとみなされます。チェックして接続するウォレットを選択します。
ここでは「ccvault.io」を選択しました。
「ccvault.io」はNamiと同じくGoogle Chromeのプラグイン型のライトウォレットで、
KURISはccvault.ioに既存のNamiウォレットを復元して使用しています。
Namiウォレットの作り方はコチラ
ウォレットの接続が完了すると通知バナーが表示され、ウォレットアドレスが表示されます。
流動性を提供する流動性プールを選ぶ
「Farming APR」と表示されている流動性プールがイールドファーミング可能なプールです。
好きなトークンペアのプールを選んでください。
① プールで扱っているトークンペア。例ではSUNDAEとADAを交換できるプールです。
② トークン交換時に発生する手数料。トークンペアを預けて流動性を提供している人に対して支払われます。トークンの交換頻度が上昇すれば、得られる金利も増えます。
③「Farming APR」と表示されているプールが、イールドファーミング出来るプールです。
APRはファームトークンを含んだ予測年換算算利回りで、常に変動します。
④ ADAに対するトークンの価格。
⑤ 流動性プールに預けてあるトークンAの枚数。流動性の目安。
⑥ 流動性プールに預けてあるトークンBの枚数。流動性の目安。
⑦ 直近24時間の取引高。
今回は例として「WMT/ADA」プールに流動性を提供します。
トークンペアを用意
「WMT/ADA」プールに流動性を提供するには
提供するWMTの枚数 x WMT価格 = 提供するADAの枚数 x ADA価格
になるように両方のトークンが必要です。
WMTを持ち合わせていないため、一部のADAをWMTと交換します。
両トークンとも十分な枚数を持ち合わせている場合はこのステップは飛ばしてください。
そもそもADAが少ない場合は、ステーキングを委任すると年利約5%でADAが増えます。
サイドバーの「Swap」で移動し、交換トークンを選択して一部のADAをWMTと交換します。
枚数を決めて「Swap」ボタンを押下すると確認画面が表示されます。
① Cardanoのネットワーク手数料とSundae Scooper手数料の合計。
ネットワークが混雑するとScooper手数料も上昇する傾向にあります。
② 流動性提供者に支払われる手数料。
③ 保証金。取引が成立または取り消された時に返却されます。
④ スリッページ許容度。推定交換レートと実際の交換レートにおいて許容する最大減少率です。
前の交換画面の「Slippage Tolerance」で許容度を設定できます。
⑤ 推定される交換後トークン枚数です。
⑥ 設定したスリッページ許容度を基準に算定された最低トークン枚数です。
「Order Swap」ボタンを押下するとウォレットでパスワード入力を求められます。
入力すると交換注文が出されます。
まだ注文が出されただけなため、この時点ではまだ交換は完了していません。
注文が成立するまでは「Pending」と表示されます。
しばらく待てば表示がウォレットアドレスに変わり、サイドバーの「Orders」から
注文履歴ページにアクセスすると注文が完了した事がわかります。
Slippage Tolerance
Swapページにて「Slippage Tolerance」を押下するとスリッページ許容度を設定できます。
スリッページ許容度を設定する事で、表示中の交換レートと実際の交換レートとの
差を抑える事ができます。
低ければ低いほど予期しない交換レートによる交換を防げますが、
反面取引が成立しにくいというデメリットもあります。
流動性の提供
流動性プールを選び、「Provide Liquidity」ボタンを押下して
流動性提供ページに移動します。
提供するトークンの枚数を選びます。
既存プールのためトークン交換時の手数料は「0.3%」に固定されていますが、
自分で流動性プールを作成する場合は手数料を設定する事ができます。
「Provide Liquidity」ボタンを押下すると確認画面が表示されます。
確認画面では今回の流動性を提供すると
817,916,324枚のLPトークンが貰えると表示されています。
「Share of Pool」を見ると全体のうち
「0.00520315%」の流動性を提供している事がわかります。
あくまで提供しているのは「流動性」であって「トークン」ではないためご注意ください。
流動性を引き上げる時も「流動性のシェア」に基づき計算されるため、
利息収入を抜きにしても、市場価格が変動すれば預けたトークン枚数と戻った時のトークン枚数が
異なります。
詳細はコチラのインパーマネントロスをご参照ください。
「Order Deposit」ボタンを押下するとウォレットのパスワード入力を求められます。
パスワードを入力したら流動性提供の注文が出されます。
「Orders」ページから注文が出てScoop待ちである事が確認できます。
しばらく待つと流動性の提供は完了します。
イールドファーミング
便宜上イールドファーミングと呼んでいますが、
ここで行う事は流動性の提供で得た「LPトークン」をステーキングするだけです。
サイドバーの「Liquidity」を押下して遷移してください。
「Stake LP Tokens」を押下します。
ステーキングするLPトークンは保有枚数の100%(全部)を選んでいますが、
この値は「25%」「50%」「75%」「100%」から選択できます。
「30 Days」と表示されているのは、30日間はステーキングしていないと
今回のファームトークンである「Sundae」は報酬として貰えないと言っています。
「Stake Tokens」を押下して完了しましょう。
以下の画面ではイールドファーミングの過程が表示されています。
LPのステーキングを開始してから1日経過したため「7.766341SUNDAE」取得しましたが、
あと29日は待たないと報酬は受け取れない、つまりHarvest出来ない事が分かります。
なお、Harvestボタンを押してもすぐにSUNDAEを得られるわけではなく、
内部処理として14時間要するそうです。
Harvestして得た報酬としてのSUNDAEを、さらにADAと併せて
流動性提供する事で複利運用する事もできます。
さいごに
ここではSundaeSwapでイールドファーミングする手順をご紹介しましたが、
どのDEXにおいても基本的なイールドファーミングの流れは同じです。
- 流動性プール(Liquidity Pool)にトークンペアを預ける
- トークンペアを預けるとLP(Liquidity Pool)トークンが即座に貰える
- LPトークンを一定期間預けるとファームトークンが貰える
慣れてきたらレンディングでトークンを借り入れし、
借り入れたトークンを用いて提供する流動性の割合を底上げする等の
応用を取り入れる事もできます。
ただしリターンとリスクは表裏の関係ですので、
投じる際はくれぐれも入念に調査をし、自己責任で運用してください。
CardanoのDeFiはまだ始まったばかり。
新時代の資産運用を安全で楽しく一緒に楽しみましょう♪
最後までご高覧いただきありがとうございました。